「Windows 11 Home でも BitLockerって使えるの？」
そんな疑問をお持ちではありませんか？
データを守るために暗号化したいけど、設定画面にBitLockerの項目が出てこない…
なんて戸惑ってしまう方も多いはず。
実は、Windows Homeエディションでは標準ではBitLockerが使えないんです。
でもご安心ください。
この記事では、
- BitLockerとの違い
- Home版でも利用できる代替機能「デバイスの暗号化」
- 有料ソフトを使った実現方法
まで、初心者の方でもわかるように丁寧に解説します。
「BitLockerは無理だから諦めるしかない？」なんて思っていた方も、読み終える頃には、しっかりとご自分のPCを守る方法が見つかるはず。
セキュリティ対策を万全にしたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
1. Windows11 Home で BitLocker は使えるの？（結論と要点）
1‑1. BitLocker と「デバイスの暗号化」の違い
BitLocker（ビットロッカー）と「デバイスの暗号化」は、どちらもパソコン内のデータを守るための機能ですが、実はまったく同じものではありません。
BitLockerはWindows Pro以上のエディションで使える、本格的なドライブ暗号化機能
です。
例えば、Cドライブ全体や外付けHDDも暗号化できて、管理者向けの細かい設定も可能なんです。
一方、「デバイスの暗号化」は、
Windows 11 Homeなどで使える“ライト版BitLocker”のような位置付け
です。
基本的にはBitLockerと同じ仕組みを使っているのですが、
- 設定できる項目が少ない
- 全体の制御はMicrosoftアカウントにおまかせ
という感じです。
まとめると、
BitLockerは“プロ向け”、デバイスの暗号化は“家庭向けで手軽”
、と覚えておくとわかりやすいですよ。
1‑2. Windows Home エディションでの正式サポート状況（Homeでは Pro と異なる）
Windows 11 Homeでは、基本的にBitLockerの機能は公式にはサポートされていません。
つまり、標準の設定画面からBitLockerをオンにすることはできないんです。
ProやEnterpriseなどの上位エディションで初めてフル機能が使えるようになっています。
ただし、Homeでも一部のPCでは
「デバイスの暗号化」という機能
が使えるようになっています。
これはBitLockerの簡易版のようなもので、条件を満たしている場合に自動的に有効になることがあります。
なので、「BitLockerが使えない＝まったく暗号化できない」というわけではないのがポイントです。
でも、Proに比べると設定や制御が少ないので、必要に応じてアップグレードを検討するのもアリですよ。
1‑3. 最新 24H2 アップデートで自動暗号化の可能性と注意点
2024年後半から配信が始まった「Windows 11 バージョン24H2」では、新しいPCに限ってデフォルトでデバイスの暗号化が有効になっているケースが増えています。
特に、
Microsoftアカウントでサインインした状態でセットアップを進めると、自動的に暗号化がオン
になるんです。
ただし注意点もあります。
暗号化が自動でオンになっていると、気づかないうちにストレージが保護されていることも。
パソコンを売ったり、初期化して人に譲るときに、復元できなくなる危険があるんですね。
回復キー（リカバリーキー）も、自分で保存していないと後で大変なことになるかも…。
ですので、「いつの間にか暗号化されていた！」というトラブルを避けるためにも、Windowsセットアップ後には暗号化状態を確認しておくのがおすすめですよ。
2. Home 版でも使える代替策：デバイス暗号化とサードパーティ
手順
✅ まずは使えるか確認しよう
- スタートボタンをクリック（左下のWindowsマーク）
- 「設定」を開く
- 左メニューから【プライバシーとセキュリティ】を選ぶ
- 【デバイスの暗号化】という項目があるか確認
👉 表示されていれば、あなたのPCは対応しています！
🔧「デバイスの暗号化」を有効にする手順
※表示されていない場合は後述の「注意点」を参照してください。
- 【デバイスの暗号化】をクリック
- 表示された画面で「オンにする」ボタンをクリック
- しばらく待つと、自動的に暗号化が開始されます
完了後、PCを再起動すると有効化されています！
💡データは暗号化されても通常通り使えます。
2‑1. 「デバイスの暗号化」機能とは何か？（仕様・要件の整理）
使い方はとってもシンプルで、対応しているパソコンなら自動で有効になることもあるんです。
ただし、すべてのパソコンで使えるわけではありません。
利用には以下の条件を満たしている必要があります
- TPM（トラステッド プラットフォーム モジュール）2.0を搭載している
- セキュアブートが有効になっている
- Microsoftアカウントでサインインしている
- 管理者アカウントであること
これらを満たしていないと、設定画面に「デバイスの暗号化」が表示されないんです。
意外と条件が多いので、確認してみてくださいね。
2‑2. 「デバイスの暗号化」が表示されない／失敗する原因と対処（Secure Boot、TPMなど）
「デバイスの暗号化」の項目が見つからない…
という場合、ほとんどはハードウェアや設定の条件を満たしていないのが原因です。
よくある原因と対処法をまとめました：
- TPM 2.0 が無効または非搭載：
- BIOS（UEFI）設定で TPM が有効になっているか確認しましょう。「TPM Security」などの名前で出てくることがあります。
- Secure Boot が無効：
- これもBIOSで設定できます。「Secure Boot」を「Enabled」にしてみてください。
- Microsoft アカウントでログインしていない：
- ローカルアカウントでは「デバイスの暗号化」は有効にならないので、Microsoft アカウントに切り替えてみてください。
特にTPMとSecure Bootの設定は、初心者の方だと少しハードルが高く感じるかもしれません。
メーカーのサポートページなどを見ながらやれば安心ですよ
2‑3. AOMEI や EaseUS 等による擬似 BitLocker 利用方法（手順・注意）
「どうしてもBitLockerのような暗号化を使いたいけど、Pro版にはしたくない…」
という方におすすめなのが、
AOMEI（エーオーエムイー）やEaseUS（イーザス）などのサードパーティ製ソフト
です。
たとえば、「AOMEI Partition Assistant Professional」には「BitLocker暗号化」風のドライブ保護機能があります。
操作も簡単で、画面の案内に従ってCドライブやDドライブを暗号化できます。
ただし、この機能は有料版限定となることが多いので注意が必要です。
また、暗号化ソフトを使う際は必ず
「回復キー」や「解除キー」の保存場所を確認
しておきましょう。
うっかり忘れると、データが取り出せなくなることも…。
無料ではありませんが、BitLockerに近い体験ができるので、「セキュリティはしっかりしたいけどProに課金はちょっと…」という方にはぴったりな選択肢ですよ。
